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事務局:身延町教育委員会
山梨県南巨摩郡身延町常葉1093
2014年11月18日カテゴリー:

中富短歌会

 私達の短歌会は、「中富あすなろ短歌会」から「中富短歌会」と改名し、現在6名の会員で毎月第2火曜日の午後1時半より、中富総合会館において開会しています。

 一首を無記名で印刷してお互いに鑑賞し、批評し合って楽しく充実した会になっています。

 また、月1回「山日文芸ひろば」へ投稿し、地区の文化祭や町の文化祭にも参加しています。

 この度は会員作品を各二首ずつ掲載します。

 

   中富短歌会 代表 望月八重子

 

 

【短歌作品】

 

(笠井 昭子)

 ・手術(オペ)前と思えぬ程のおだやかさ ”頑張って” ”あゝ” 頷(ウナズ)く弟

 ・老三人(オイミタリ)訪ねし恵林寺の鳴き廊下手すりに寄りて踏む ”キン” ”コン” と

 

(土橋 八重子)

 ・孫の来て神輿(ミコシ)をかつぐお祭りにたのしい一日の秋はすぎゆく

 ・からす森夕暮れの空を朱に染め見事な景色に見とれりしばし

 

(若林 雪江)

 ・常口に色とりどりの秋桜(アキザクラ)アメリカ帰りの曾孫(ヒコ) ”ワンダフル” と

 ・降り止まぬひと日の梅雨に籠りゐてサマー糸に編む藤編のベスト

 

(佐野 花子)

 ・となり家に赤子誕生知らせありしじまの里に光り射し込む

 ・補助器具が日毎に目立つくらしなり人の手借りぬ事の幸せ

 

(渡辺 きよ子)

 ・此の秋もつぶら実選(ヨ)りて枝豆を穫り親戚や友に送りぬ

 ・友よりの「歌集」一気に読み終えて山坂越えし幸せ偲びぬ

 

(望月 八重子)

 ・庭先の南天の根元に咲きさかるうす紫のサフランの花

 ・八十すぎてもまた登りたき富士の山文化遺産の数多の趣