ホーム > 短歌 > 身延短歌部 > 身延短歌部 2014年12月2日カテゴリー: 身延短歌部 身延短歌部 発足当初20数名いた短歌部員も、現在は10名足らずと減ってしまいましたが、結社に所属している方もおり、それぞれの結社、またその人その人の歌風を持った歌を、部員同士でお互いに鑑賞、批判推敲し合っています。 短歌教室は、偶数月の第二木曜日、文化会館のメディアルームにおいて、午後1時30分から開催していますが、時に歌を通して広がる話題に、時間の過ぎるのも忘れてしまう程です。 会員の野村浩子さんが、山梨県短歌大会実行委員になっておりますが、町の文化祭の展示のみならず、短歌大会入賞を目標に、部員一同より良い歌を詠む努力をしていきたいと思っています。 部長 望月 さと子 【身延短歌部作品】 (望月 静保) ・西に見える遠き山脈もや深し嫁ぎて五十年大雪に見舞ふ ・屋根の雪一気に落下し背をかすめ凍結の雪吹きすさぶれば (野村 浩子) ・富士川を隔て電車の発ちてゆく旅情かきたつ音を残して ・軋む音傾ぐ車体のトンネルに消えて真昼のローカル電車 (望月 篤子) ・シクラメン飾りし部屋に華やぎて心明るく日々を過ごしぬ ・三年の連用日記を書きながら去年の今日を読み返しをり (穂坂 容子) ・三日月と開けの明星仰ぎ見る「早起きは三文の徳」を知る ・差し込める朝日に浮遊す塵埃気にすることなく住まう日常 (鈴木 澄子) ・仏壇に飾りし梅の小枝には外より早く白い花咲く ・雨上がり朝日を浴びて身延山裾白くして霧の沸き立つ (市川 芳子) ・更けてゆく秋の夜に聞く「こころの歌」友を偲びていっしょに歌ふ ・庭に立てばお寺の屋根が高く見ゆ風にゆれてるすすきの中に (河内 則子) ・葛の葉にのみ込まれたる廃屋の灯りともりし日々遠くなり ・いつの日か自然に還る廃屋のふと振り返る我生きし日々 (千頭和 日出子) ・畑を打つ手を止め仰ぐ紺青の空に映えたり紅葉の山は ・廃校のかえで紅葉の散り敷けるひと葉を拾い句集に挟む (高山 晶美) ・贈られし花に添えらる子等の名に蘇える日々楽しみし日々 ・「バアバ来て」お迎えうれし車出す孫とのデート久しきデート (望月 さと子) ・定年を待たず退きたる未練とも幾たび夢に出づる教室 ・病むを知り友より届く天ぷらとおでん甘酒熱々を食む
発足当初20数名いた短歌部員も、現在は10名足らずと減ってしまいましたが、結社に所属している方もおり、それぞれの結社、またその人その人の歌風を持った歌を、部員同士でお互いに鑑賞、批判推敲し合っています。
短歌教室は、偶数月の第二木曜日、文化会館のメディアルームにおいて、午後1時30分から開催していますが、時に歌を通して広がる話題に、時間の過ぎるのも忘れてしまう程です。
会員の野村浩子さんが、山梨県短歌大会実行委員になっておりますが、町の文化祭の展示のみならず、短歌大会入賞を目標に、部員一同より良い歌を詠む努力をしていきたいと思っています。
部長 望月 さと子
【身延短歌部作品】
(望月 静保)
・西に見える遠き山脈もや深し嫁ぎて五十年大雪に見舞ふ
・屋根の雪一気に落下し背をかすめ凍結の雪吹きすさぶれば
(野村 浩子)
・富士川を隔て電車の発ちてゆく旅情かきたつ音を残して
・軋む音傾ぐ車体のトンネルに消えて真昼のローカル電車
(望月 篤子)
・シクラメン飾りし部屋に華やぎて心明るく日々を過ごしぬ
・三年の連用日記を書きながら去年の今日を読み返しをり
(穂坂 容子)
・三日月と開けの明星仰ぎ見る「早起きは三文の徳」を知る
・差し込める朝日に浮遊す塵埃気にすることなく住まう日常
(鈴木 澄子)
・仏壇に飾りし梅の小枝には外より早く白い花咲く
・雨上がり朝日を浴びて身延山裾白くして霧の沸き立つ
(市川 芳子)
・更けてゆく秋の夜に聞く「こころの歌」友を偲びていっしょに歌ふ
・庭に立てばお寺の屋根が高く見ゆ風にゆれてるすすきの中に
(河内 則子)
・葛の葉にのみ込まれたる廃屋の灯りともりし日々遠くなり
・いつの日か自然に還る廃屋のふと振り返る我生きし日々
(千頭和 日出子)
・畑を打つ手を止め仰ぐ紺青の空に映えたり紅葉の山は
・廃校のかえで紅葉の散り敷けるひと葉を拾い句集に挟む
(高山 晶美)
・贈られし花に添えらる子等の名に蘇える日々楽しみし日々
・「バアバ来て」お迎えうれし車出す孫とのデート久しきデート
(望月 さと子)
・定年を待たず退きたる未練とも幾たび夢に出づる教室
・病むを知り友より届く天ぷらとおでん甘酒熱々を食む