ホーム > 短歌 > 中富いもじや短歌会 > 中富いもじや短歌会 2014年12月3日カテゴリー: 中富いもじや短歌会 中富いもじや短歌会 「いもじや短歌会」の会員は7名です。 私達は、日常の生活の中から、自然や生活、社会の出来事などに目を向けて、心に強く感じたことを掬(すく)い取って短歌に表しています。 そして、地区や町の文化祭、高齢者作品展、教職員作品展などにも出品したり、「山日文芸」にも投稿、県の文化協会の作品募集にも応募したりして、豊かな老後生活を送っています。 【中富いもじや短歌会作品】 (寺沢・河西滋子) ・返り咲きのカーネーションは母の日に贈られしものまた一つ咲く ・父母を恋い古郷を思うプリズンのローンサムハヤトの悲しき運命(さだめ) (手打沢・佐藤嘉代子) ・病ゆへに田畑を棄てるという夫を心寂しく諾ないにけり ・湧きいづるかなしみ覚ゆ夕闇に何処で鳴くや蜩のこえ (手打沢・深沢千春) ・カーテンで仕切りし病室(へや)の片すみに夫と吾との憩のひと時 ・声かけと仕草優しき看護なりナイチンゲールのごとく尊し (手打沢・川口まつゑ) ・弦月を隠して花火開き散る天国の娘に届けと仰ぐ ・十年の過ぎしを藍の花に見る泉下の客となりし娘の顔 (手打沢・星野富代) ・散水のホースの先に七色の虹現われ今日の始まり ・流れ無き水辺の中で群れ遊ぶ白さぎの白ゆらり揺られて (切石・深沢良子) ・水石に繁りて咲ける岩たばこ薄紫の仄かに香る ・雨上がり毛無の山に勇く雲の稜線包み昇りゆく見ゆ (切石・深沢 明) ・只管に身をすりつけて卵うむ揚羽は新芽の燿やふ柚子に ・今年の茄子吾が丈遥かに越えて伸び彼岸すぐるも実の生りつづく
「いもじや短歌会」の会員は7名です。
私達は、日常の生活の中から、自然や生活、社会の出来事などに目を向けて、心に強く感じたことを掬(すく)い取って短歌に表しています。
そして、地区や町の文化祭、高齢者作品展、教職員作品展などにも出品したり、「山日文芸」にも投稿、県の文化協会の作品募集にも応募したりして、豊かな老後生活を送っています。
【中富いもじや短歌会作品】
(寺沢・河西滋子)
・返り咲きのカーネーションは母の日に贈られしものまた一つ咲く
・父母を恋い古郷を思うプリズンのローンサムハヤトの悲しき運命(さだめ)
(手打沢・佐藤嘉代子)
・病ゆへに田畑を棄てるという夫を心寂しく諾ないにけり
・湧きいづるかなしみ覚ゆ夕闇に何処で鳴くや蜩のこえ
(手打沢・深沢千春)
・カーテンで仕切りし病室(へや)の片すみに夫と吾との憩のひと時
・声かけと仕草優しき看護なりナイチンゲールのごとく尊し
(手打沢・川口まつゑ)
・弦月を隠して花火開き散る天国の娘に届けと仰ぐ
・十年の過ぎしを藍の花に見る泉下の客となりし娘の顔
(手打沢・星野富代)
・散水のホースの先に七色の虹現われ今日の始まり
・流れ無き水辺の中で群れ遊ぶ白さぎの白ゆらり揺られて
(切石・深沢良子)
・水石に繁りて咲ける岩たばこ薄紫の仄かに香る
・雨上がり毛無の山に勇く雲の稜線包み昇りゆく見ゆ
(切石・深沢 明)
・只管に身をすりつけて卵うむ揚羽は新芽の燿やふ柚子に
・今年の茄子吾が丈遥かに越えて伸び彼岸すぐるも実の生りつづく